JUAVAC_AOMORI
冬山遭難救助訓練を実施いたしました。
県山岳遭難防止対策協議会黒石支部(支部長:三上民哉黒石警察署署長)と合同で冬山を想定した山岳遭難救助訓練を実施しました。 訓練は冬山登山者2名が遭難したものを想定し、登山者の車があった当スクールを入山地点と仮定し、スクールに捜索本部を設置して南方約1kmの範囲を捜索範囲として訓練を行いました。 機体はMatrice210、カメラは赤外線撮影も可能なZenmuse XT2と、光学30倍、デジタル6倍の計180倍ズームが可能なZenmuse Z30のカメラを使用し、遭難者を捜索しました。 捜索本部より南方約700m地点、赤外線カメラにて遭難者を発見、遠方よりズームカメラを使用して安否と対象救助者であるか服装等を確認。 発見場所の位置座標を確認し、対策本部で待機している警察の捜索チームへ伝達。 Mavic2 Enterprise DUALのスピーカーを使用し、遭難者へ救助隊が向かっている旨を伝え意思疎通を図る。 捜索隊が現場へ向かう間、今回ご協力を頂いた自律制御システム研究所(本社:千葉市)所有の物資輸送ドローンを使用して遭難者へ防寒具や飲み物、栄養補給食品といった救難物資を自動航行にて配送を行いました。 冬山における救難物資の自動配送訓練は全国でも初の試みとなります。 安全性を考慮し、山肌からかなり離れた位置からの捜索であったものの、しっかりと赤外線カメラ及びズームカメラで遭難者の姿や動きをとらえることが出来、ドローンの有用性というものを今回ご参加いただいた関係各所の皆様に遺憾なく発揮できたものと思います。 また、当スクールとしても警察や協議会の皆様との合同訓練は初となり、非常に実りある訓練となりました。 当スクールではこのように「実際に役立つツールとしてのドローン」の認知普及に向けてその一助と成れるよう日々研鑽に努めております。